KaitoFinder

Finder と同じ見た目で書庫の中身を開く、macOS 向けアーカイブブラウザ

A Finder-like archive browser for macOS

対応環境
macOS 26 以降 / Apple Silicon
最新リリース
KaitoFinder 0.6.0 (2026-10-09)
ライセンス
MIT
言語
Swift
更新
2026-10-09

KaitoFinder-0.6.0.zip をダウンロード (9.0 MB) GitHub で見る

KaitoFinder で zip 書庫を開き、フォルダ階層をすべて展開して一覧表示しているウインドウ
zip 書庫の中身を Finder のリスト表示と同じ操作感で閲覧。名前・サイズ・圧縮サイズ・変更日・種類・圧縮方式・暗号化の列を表示

KaitoFinder は、macOS 26 以降・Apple Silicon 向けのアーカイブブラウザです。Finder と同じ見た目でアーカイブの中身を開き、Finder や他のアプリとの間でドラッグ & ドロップとコピー & ペーストによってファイルやフォルダをやり取りします。

「一覧のできる圧縮ソフト」ではなく、名前空間が書庫の中身であるファイルマネージャとして作っています。Finder と同じ外観・操作感が第一の要件で、他のすべてはそれに従属します。読み取りは KaitoKit(解凍Kit)、書き込みは GyoshukuKit(凝縮Kit)という、解凍と凝縮を対にした独立した二つの framework を使っています。

特徴

ZIP / ZIP64、7z、RAR4 / RAR5、LHA / LZH、StuffIt / StuffIt X、tar、cpio、ar (.deb)、ISO 9660、xar (.pkg)、CAB、RPM、Apple Disk Image (.dmg)、UDF、WIM (.wim / .swm)、Compound File (.msi など)、CHM、ARJ、MacBinary / AppleSingle / BinHex に加え、gzip / bzip2 / xz / Zstandard / LZ4 / LZMA / UNIX compress / lzip / Brotli とそれらで圧縮した tar、pbzx を開けます。書き込みは ZIP / tar / tar.gz / tar.bz2 / tar.xz / tar.zst / tar.lz / tar.lzma / tar.lz4 / tar.br / tar.Z / 7z / LHA に対応し、それ以外は読み取り専用です。未対応の亜種や圧縮方式もあります。

ZIP / 7z / RAR の分割巻、対応する SFX、暗号化アーカイブも読み取れます。.001 / .zNN / .zxNN の分割巻は Finder には関連付けず、アプリ内の「開く…」やようこそウインドウへのドロップで開きます。途中の巻を選んでも、入口の巻があればセット全体を表示します。ZIP 内の XZ・旧 Zstandard・旧方式の Shrink / Reduce 1〜4 / Implode と、7z の Zstandard coder の展開・プレビューにも対応します。Office / Outlook の文書拡張子と拡張子のない pbzx Payload は関連付けず、「ファイル > 開く…」から開きます。ZIP・tar.gz・DMG などは補助的な関連付けのため、ダブルクリックでは現在の既定アプリが開く場合があります。常に KaitoFinder で開くには、Finder の「情報を見る」の「このアプリケーションで開く」で選び、「すべてを変更…」を使います。

  • ファイルやフォルダを Finder や他のアプリへドラッグして取り出せます。file promise により、ドロップ先が受け取るときに展開します。⌘C は一時領域へ展開してからコピーします。
  • 書き込み可能なアーカイブには drag in / paste in で追加でき、削除・改名・新規フォルダ・フォルダ間の移動に対応します。単一ファイルの即時編集と保存前の予約は ⌘Z で取り消し、⇧⌘Z でやり直せます。
  • 単一ファイルの通常の編集では、ZIP・tar・LHA・7z は変更していないデータを保って書き直す量を減らし、tar.gz・tar.bz2・tar.xz は対応する区切りごとに編集します。書庫の構造や設定によっては全体を書き直します。tar.zst・tar.lz・tar.lzma・tar.lz4・tar.br・tar.Z は追加・削除・改名・置換のたびに全体を書き直します。圧縮の並列数は設定で変更できます(既定は「自動」)。
  • 保存パネルと設定で圧縮方式を選べます。ZIP は Deflate(既定)/ BZip2 / LZMA / XZ / Zstandard / PPMd、7z は LZMA2(既定)/ LZMA / Deflate / BZip2 / PPMd、LHA は lh5(既定)/ lh6 / lh7 です。ZIP の BZip2 / LZMA / XZ / Zstandard / PPMd は macOS のアーカイブユーティリティ・ditto・unzip で開けないため、選択時に互換性の注記を表示します。7z はソリッド圧縮(既定でオフ)と、x86 (BCJ) / ARM64 / Delta などのフィルタも選べます。
  • 通常ファイルを 1 個だけ選んだときは、.gz / .bz2 / .xz / .zst / .lz / .lzma / .lz4 / .br / .Z の単独ファイルとして、元の拡張子を残して report.pdf.gz のように圧縮できます。単独の圧縮ファイルは新規作成だけで、開いた後の編集には対応しません。
  • 設定で「保存時にまとめて書き込む」を選んでから開くと、番号付きのバイト分割アーカイブ(ZIP・7z・LHA・tar と書き込み可能な圧縮 tar の .001…)も編集できます。保存するまでは原本を変えず、保存時に同じ巻サイズで分割し直します。巻サイズが揃ったセットは既定の「すぐに書き込む」でも、編集ごとの確認後に取り消せない変更として書き直せます。「別名で保存…」の「分割:」では「しない」、元と同じ巻サイズ、「サイズを指定…」を選べます。ZIP 本来の分割(.z01…/.zip)は読み取り専用です。
  • Space でクイックルック、「表示 > プレビューを表示」(⇧⌘P)で右側に選択ファイルのプレビューを表示します。パスバー、タブ、ツールバーの検索、ステータスバーを備えた Finder 風のリスト表示です。
  • フォルダは既定でその中へ移動し、「移動 > 戻る」(⌘[)・「進む」(⌘])とツールバーで行き来し、「内包フォルダ」(⌘↑)で一つ上へ移動します。設定で従来の階層一覧を広げる操作にも戻せます。列のヘッダの右クリックや「表示 > 列」で、圧縮率・CRC-32・アクセス権・格納順の列も表示できます。
  • 暗号化は保存時に選択します(既定でオフ)。ZIP は AES-256 が既定で、macOS のアーカイブユーティリティとの互換性が必要なら従来方式の ZipCrypto を選べます。7z は「ファイル名も暗号化」も選べます。
  • path traversal や展開先の外を指すシンボリックリンクを拒否し、元のアーカイブの quarantine を展開物へ引き継ぎます。tar 系の名前に含まれる \ と先頭の C: は、フォルダ区切りに変えたり取り除いたりせず文字としてそのまま保ちます。
  • Finder のサービス「KaitoFinderで圧縮」からファイル・フォルダをまとめられます。「KaitoFinderで展開」は文書ウインドウを開かずに複数のアーカイブを一括展開します。どちらもアプリを「アプリケーション」フォルダへ置き、一度起動すると登録されます。
  • 日本語・英語を含む 26 言語に対応し、Sparkle による自動更新に対応しています。
  • 読み取り専用の形式は「別名で保存…」で書き込み可能な形式へ変換できます。アイコン / カラム / ギャラリー表示は未対応で、リスト表示を使います。SFX の作成は行いません。

対応環境と入手方法

対象は macOS 26 以上、Apple Silicon です。ライセンスは MIT で、sandbox なしで配布しています。配布アプリは Developer ID で署名し、Apple の公証を受けています。

ビルド済みのアプリは GitHub Releases から ZIP で入手できます(最新版はこのページ上部のボタンからもダウンロードできます)。ZIP を展開し、KaitoFinder.app を「アプリケーション」フォルダに移動して起動します。Sparkle による更新の自動確認は標準でオンで、「KaitoFinder > アップデートを確認…」から手動でも確認できます。自動ダウンロード・終了時のインストールは「設定…」の「アップデート」で有効にできます。

閲覧・展開・編集は Mac 上で行います。更新の確認・ダウンロードでは GitHub Releases に接続し、自動確認は「設定…」の「アップデート」でオフにできます。

ソースからビルド

関係する checkout を同じ親ディレクトリに並べます。.xcodeproj は KaitoKit と GyoshukuKit を ../KaitoKit と ../GyoshukuKit の local SwiftPM package として静的リンクします。ビルドには Xcode 27 が必要です(Swift 6.4、arm64 専用)。macOS 27 SDK の API を使いますが、実行環境は macOS 26 以上を維持しています。

KaitoKit      解凍。読み取り
GyoshukuKit   凝縮。書き込み
KaitoFinder   本 repo
xcodebuild -project KaitoFinder.xcodeproj -scheme KaitoFinder -destination 'platform=macOS,arch=arm64' build
xcodebuild -project KaitoFinder.xcodeproj -scheme KaitoFinder -destination 'platform=macOS,arch=arm64' test

リリースビルドは、この build コマンドに -configuration Release と Developer ID の CODE_SIGN_IDENTITY・DEVELOPMENT_TEAM を指定して作成します。